全期間固定金利型の特徴
住宅ローンの5つの金利タイプの中では、若干金利は高くなるものの、全期間固定金利型が一番安心できる商品であることはいうまでもありません。
しかし、固定金利選択型2年や3年、あるいは変動金利型のキャンペーン適用商品といった超低金利ローンの魅力も捨てがたいものがあります。
それぞれのメリット・デメリットを十分に把握したうえで、自分にとって一番ふさわしい金利タイプを見定める必要があります。
全期間固定金利型であれば、当初の金利が完済まで変わらないのですから、たとえば、フラット35で3,000万円を金利2.82%、期間35年の元利金等返済で借り入れた場合、毎月返済額はずっと112,462円で変わりません。
これを固定金利選択型のキャンペーン商品0.95%にすると、当初3年間は83,988円と3万円近く軽減できます。(基準金利は借入時期により変動があります)
しかし、3年後は、金利が現在のままだとしても、優遇金利幅が縮小して1.85%程度になります。
それでも返済額は95,985円で10万円以下ですが、金利が1%上がって2.85%になると110,442円となり、フラット35とほとんど変わらない水準になり、それ以上になる場合も十分に想定されます。
金利が仮に3%上がると、返済額は当初3年間に比べて5割近くも増える計算です。
これでは家計に大きな影響が出かねません。
ただし、借入額が比較的少なく、返済期間を短くできる場合には、リスクは格段に小さくなります。
借入額1,000万円、10年返済なら、3年後の金利が3%上がっても、当初の返済額に比べて約1割の増額にとどまり、フラット35とさほど変わらない水準です。
これなら超低金利メリットを活かして、当初返済額が少なくなる分を貯蓄しておけば、十分にカバーできるでしょう。
つまり、ローン金額が少なく、返済期間を短くできる人なら、超低金利商品で早く返済を終える資金計画が得策で、反対に返済期間を長くせざるを得ない人は、やはりフラット35をはじめとする全期間固定金利型が一番安心ということになります。