住宅ローンの繰上げ返済②
一部繰上げ返済は、実行時期が早いほどトクをする金額が大きくなります。
たとえば、借入額1000万円、金利3%の場合でみると、1年後に約100万円の繰り上げ返済をすれば、トクする金額は157万円ですが、これが2年後になると149万円になり、5年後では130万円まで減少します。
さらに、金利が高いほど、残存期間が長いほど、そして残高が多いほど効果は大きくなります。
複数の住宅ローンがある場合は、どの住宅ローンから繰り上げ返済をするのが得策なのか、しっかりと試算する必要があります。
また、一部繰上げ返済には、所定の手数料がかかることも覚えておかねばなりません。
一般的に、変動金利型の場合は5,250円程度の手数料で済みますが、固定金利選択型であれば、31,500円、52,500円と高くなります。
ですから、固定金利選択型の特約期間が終了間近になっている人であれば、特約期間が終了するのを待ち、いったん変動金利型に移行したうえで繰り上げ返済するほうがトクになることもあります。
ただ、フラット35のように繰り上げ返済手数料がかからない住宅ローンであれば、とにかく早く実行する方が有利であることは言うまでもありません。
そのほか、市中の金利が高くなってくれば、一部繰上げ返済利用の考え方も変わってきます。
たとえば、元本保証型で年利3%の金融商品が出てきたとすると、100万円預ければ10年で約134万円に、20年で約181万円に増えます。
これなら、繰上げ返済に回すより、金融商品で運用して資産を増やす方が得策となる可能性も出てきます。
あなた自身の資産内容や将来の生活設計をよく考えた上で、どちらが現実的なのかを判断する目を養っておくことも大切です。
子供たちの「教育資金」などとして、「手元に残しておいた方が安心」といった選択肢が出てくる可能性もあります。
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